小児科の仕事にやりがいを見出すタイミング

別の診療科で働いている看護師から見ると、あれだけ厳しい状況で働き続けているのはなぜだろうとさえ思われてしまう場合があるのが小児科の看護師です。
現場ごとに多少の差はあるものの、概して知識やスキルに対する要求も大きく、勤務時間も長くなってしまいがちな傾向があります。
それでも看護師がやりがいを持って働いているのは、働いていて良かったと感じるタイミングがあるのをよくわかっているからです。
働いていて良かったと本当に感じるタイミングとして多くの看護師が口にするのが三つあります。

一つ目はキャリアアップであり、広く深い知識や細かなスキルを獲得できて、他の職場でも活躍しやすい基礎から応用までを体得できる魅力があるのです。
将来的に違う仕事でキャリアアップしたいと考えている人は、そのタイミングで良かったと思えると信じているからこそ前向きに働いています。

二つ目は経験をそのまま育児に応用できることであり、将来的には自分の子供を生んで育てたいと考えている看護師には十分なやりがいになるのです。

三つ目として日常的な仕事中にも働いていて良かったと感じるタイミングもある点は忘れてはなりません。
患者本人からではなくても、家族から感謝の言葉をかけられることが多いのが小児科の特徴であり、特に入院患者の家族からはよく感謝の言葉をかけられます。
それがやりがいになってもっと頑張ろうという気持ちが湧いてくるため、厳しい状況でも働いていけるのです。